3フィート越えてもセーフ!?

選抜甲子園、熊本国府対近江の試合で起きたワンプレー。挟殺プレーで挟まれたランナーが三塁手のタッチをかわすため、3フィートを越えて三塁に戻ろうとしたが、判定はセーフ。セーフの理由としては、三塁手がタッグ(タッチ)の意思を見せなかったからとのこと。野球のルールを改めて勉強出来るプレーでした!

参考記事https://news.yahoo.co.jp/articles/1cc2d40a687ac1a13c49a4ed33e6041a102e7621

令和の指導者の在り方とは

私の子供のころ(昭和)はコーチや監督から指示、指導されることは絶対である(=実施しなければならない)という時代だったと思う。
「膝を曲げて構えろ」「上からボールをたたけ」「正面で捕れ」
例え、その指示の意味が理解できなくとも言われたことが正解であり、従わなければいけないと何の疑問もなく思っていたように思う。(指示の意味を理解しようとしなかったこと、考えようとしなかったことを今は後悔。。)

ただ、令和の現在においては私たちが子供の頃とは環境が大きく異なっている
いつでもどこでも、数分あれば世界のトッププロの思考や練習方法が簡単に手に入る時代となった。
我々アマチュアの指導者の言っていることより、会ったこともないトッププロの言っていることを子供たちは簡単に信用して取り組む。(実績もあり有名でもある人たちの言うことを信じるというのはしょうがない、というか正しいとも思う。私もyoutubeでよく学んでいる)

では、我々アマチュアの現場指導者に出来ることは何だろうかといつも考える。
たしかに情報が簡単にたくさん入るようになり、色んな練習法や考え方が手に入るようになったが、
逆に情報を多すぎる状況となり、なんでもかんでも子供たちは信じて取り入れてしまっていたりする。
また、同じトッププロでも全く逆の理論や発想を持っていたりもするので、何が正解なのか子供たちは
迷う、戸惑ったりしている。
そんなときに我々現場の指導者が正しい方向に導いてあげるのが必要であり大きな役目であると考える。
おそらく、野球に正解はない。前足に体重移動させて打つ、軸足に体重を残して打つ、ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイング、前で打つ、引きつけて打つ、肘から投げる、肩から投げる、etc、、、結果が全てで結果が出ている人たちがいる以上、どれも正解だと思う。
ただし、その子自身の体格や身体能力、発育状況、目指すべき選手像、その他特徴などによって現在時点でベターな選択肢というのはあるように思う。
それを選手と会話し、寄り添い、お互い納得しながら選択し一歩一歩前進していく、そんな指導が現在においては求められているのではないかと思う。


おそらくビジネスの世界においても同じで、課題を解決するソリューション(≒正解)はたくさんあるが、どれが最適か分からず悩んでいるというお客様が今後ますます増えてくるように思う。
そんな時に、お客様と寄り添える営業やコンサルティング、プロンプトエンジニア(AI活用のアドバイザー)、アテンダーというような役目を持つ人材が今後更に必要とされ、活躍していくのだと思う。

超イノベーション時代(ビジネスの未来を変える破壊的変化)

社会経済の地平が激しく揺れ動いています。これまでの安定したビジネスモデルが一夜にして崩れ去り、新たな時代の幕開けを告げています。この破壊的変化の中で、私たちはダーウィンの言葉である「最も強いものが生き残るのではない。最も変化に敏感なものが生き残る」という現実を目の当たりにしています。

まず、日々目まぐるしく起きている社会経済環境の変化が破壊的変化(Disruption)を起こしています。社会経済環境の変化として以下VUCAの四つの要素があげられます。

 ・V:変動(Volatility)
 ・U:不確実(Uncertainity)
 ・C:複雑(Complexity)
 ・A:曖昧(Ambiguity)


これらの要素が、以下を引き起こしています。
 ・予測不能な変化の方向性
 ・不連続な変化
 ・急速な変化
 ・非常に大きな変化


これらの大きな環境変化により、後発の小さな企業が先駆けの大企業を打ち負かすという事態が頻繁に発生しています。歴史的にも、これは驚くべきシフトをもたらしています。
<後発小企業が先発大企業を破壊(Disruption)している事例>
 ・百科事典   ⇒ Wikipedia(ウィキペディア)
 ・ホテル、旅館 ⇒ Airbnb(エアビーアンドビー)
 ・タクシー   ⇒ Uber,Grab、DiDi
 ・ビデオカメラ ⇒ GoPro(ゴープロ)

私たちはこれらの変化を見据え、柔軟性と創造性を持って未来に向かう必要があります。超イノベーションの時代において、変化は唯一の常であり、その波に乗り遅れないようにすることが重要です。

少年野球の強豪チームに必ず備わっている技術

少年野球は、チームの力強さや成功においてさまざまな要素が関与しますが、その中でも強豪チームに必ずと言っていいほど共通して高いレベルで実施できるプレーがあります。
それが挟殺プレー(ランダウンプレー)です。
少年野球では、まだランナーの技術や判断力が未熟のため、牽制球(特に左投手の牽制球)や走塁時に塁間で挟まれて挟殺プレーが発生するケースが多々あります。(チームによっては得点するためにわざと挟まれるという戦術を取るチームもあります)ここで挟殺プレーでアウトに出来る出来ないが試合結果を非常に大きく左右させることになります。
挟殺プレーが上手なチームは、その戦術的な巧みさやチームワークにおいて他のチームと一線を画しています。ここでは、少年野球の強豪チームが挟殺プレーでどのように優位に立つのか、その秘密について探ってみましょう。

  1. テクニカルなスキルの習得
    挟殺プレーは、単純なようでいて非常にテクニカルなスキルが要求されます。投手と内野手のタイミングやボールの捕球、送球、そしてランナーへのタッチなど、正確さと迅速さが求められます。強豪チームは、これらのスキルを練習と指導の徹底によって確実に獲得しています。
  2. チームワークとコミュニケーション
    挟殺プレーは、複数のプレーヤーがシームレスに連携して行う必要があります。内野手、投手、そして捕手が互いの動きを理解し、的確なコミュニケーションをとることが不可欠です。強豪チームは、練習やゲームでのシミュレーションを通じて、チーム全体の連携力を高めています。
  3. 戦術的な知識と洞察力
    挟殺プレーは、状況に応じてさまざまな戦術が求められます。ランナーの位置、アウトの数、打者の性格など、さまざまな要素を瞬時に判断し、最適なプレーを選択する能力が重要です。強豪チームは、指導者やコーチの経験豊富な指導によって、プレーヤーたちの戦術的な洞察力を養っています。
  4. 地道な練習と反復
    挟殺プレーの技術を向上させるためには、地道な練習と反復が不可欠です。強豪チームは、練習時間をしっかりと確保し、挟殺プレーに特化したドリルや演習を通じてプレーヤーたちの能力を高めています。

挟殺プレーが上手なチームは、単に技術的な優位性だけでなく、チーム全体の戦術的な把握力や連携力にも優れています。少年野球のチームが挟殺プレーをマスターすることは、勝利に直結する重要な要素の一つであり、その取り組みはチームの成功に大きく貢献します。

若者の実力を認めるべき時

近年、日本の若者が世界のスポーツ界で躍進しています。大谷翔平選手の米大リーグでの歴史的な契約や、久保建英選手、三笘薫選手などサッカー界でも活躍が目覚ましいですね。

しかし、年配の世代では、なおも彼らの実力を否定するような古い考え方が根強く残っていると感じます。若者を否定し、彼らの可能性を過小評価する人々が存在します。彼らは「スポーツはお年寄りが活躍できないものだから若者の活躍が目立つ」といった考えにとらわれていますが、スポーツの世界では結果が明確に出るため、世代にかかわらず正当に実力が評価されます。その結果として若者が活躍しているとも言えます。

他の分野でも、政治や経済、学問の世界でも若くして頭角を現す逸材は存在しますが、それほど注目されることはありません。上の世代が下の世代を過小評価し、認めない傾向があるためです。

若者の可能性を信じることは、彼らの成長と社会への貢献につながります。彼らにチャンスを与え、支援することが重要です。若者こそが未来を担う存在であり、その可能性を無駄にせず、信じることが大切だと強く思います。

ピンチかつチャンス(1塁3塁の場面)

野球の守備フォーメーションにおいて、最も複雑なシーンの一つは、ランナーが1塁と3塁にいる場面です。

守備側は、両方のランナーの進塁を同時に考慮しなければならないため、対応が難しくなります。攻撃側は、2塁と3塁にランナーを置いて、チャンスを広げたり、得点を挙げる機会を追求します。また、1塁ランナーを動かして得点を狙うため、盗塁の確率も高まります。

このような状況では、特に少年野球においては、盗塁を防ぐことが困難な場合があります。低学年のチームでは、1塁ランナーの盗塁を諦めて、2塁や3塁にランナーを進める方針をとることもあります。

ただこの場面では、守備側だけでなく、攻撃側も同様にプレッシャーを感じています。そのため、1塁ランナーをタダで2塁に進塁させるのは惜しいと考えられます。

以下は、私が考える少年野球(特に低学年)における1塁と3塁の状況でのbetterな守備戦略(フォーメーション)の例です。

パターン①:素早いピッチャーへの返球

1塁ランナーが盗塁した際に、キャッチャーは1塁ランナーを刺す(と見せかける)ように、低い弾道で2塁方向に返球します。 この返球を投手がキャッチ(カット)することで、つられて飛び出した3塁ランナーを三本間に挟んでアウトにするという方法です。 この時、キャッチャーの返球のズレに対応するため、または、相手を惑わすために、ショートはベースカバー、セカンドはカットに 入ります。(カットに入るのはショートでもよいですが、両方のランナーが見えやすく対処しやすいセカンドがカットに入るのがbetterだと思います。)

慣れてくるとキャッチャーは投手ではなく、カットに入るセカンド(もしくはショート)に投げるでもよいです。

パターン②:偽投の後、サードへの送球

1塁ランナーが盗塁を試みた際に、キャッチャーはセカンドへのフェイク投球(偽投)を行い、その後サードへ送球します。これにより、ランナーの第2リードが大きかったり、本塁を狙っている場合にアウトが奪えます。 (少年野球では3塁ランナーはホームを積極的に狙うので、割と有効な方法となります。)


パターン①②の戦略は、どちらもアウトに出来れば儲けもの、失敗しても2,3塁の状況であればOKぐらいに割り切ってやるのが良いと思います。 また、上記方法でランナーを挟む機会も増えると思いますので、挟殺プレーの練習も必要となります。 (挟殺プレーもまたこれが少年野球においては難しいプレーとなってはきますが、、、)

【補足】データ駆動型トレーニングの例

前回の記事にて、データ稼働型トレーニングをキーワードに挙げさせていただきましたが、もう少しだけ補足してほしいという問い合わせをいただきましたので、少し記載いたします。

  1. 打撃分析システムの活用
    打撃分析システムは、高速度カメラやセンサーテクノロジーを使用して、選手のバッティングフォームやバットの軌道、ボールの速度や角度などのデータを収集します。このシステムは、選手のバッティングの強みや改善点を特定し、個々の選手に最適なトレーニングプランを提供するのに役立ちます。たとえば、特定のバッティングスタイルに合わせて打撃の角度やタイミングを調整するための練習を行うことができます。
  2. ピッチングデータの収集と分析
    ピッチングデータの収集には、ピッチングレーダーやトラッキングシステムが使用されます。これらのシステムは、投球速度、回転数、ボールの軌道などをリアルタイムで記録します。これにより、選手のピッチングフォームや投球の精度を評価し、個々の選手に最適なピッチングメカニクスを提供することができます。また、特定のピッチングスタイルや状況に対する適切な対応をトレーニングするためのシミュレーションも可能です。
  3. 身体能力測定とトレーニング
    選手の身体能力測定には、スプリントテスト、ジャンプテスト、メディシンボール投げテストなどが使用されます。これらのテストは、選手の爆発力、パワー、反応速度などを客観的に評価するのに役立ちます。データを分析して、個々の選手に適したトレーニングプログラムを作成し、身体能力の向上を促進します。たとえば、身体能力の向上を目指す選手には、パワーリフティングやスプリントトレーニングを組み込むことができます。
  4. 戦術と戦略の分析
    試合のビデオ分析やプレーのデータ収集を行います。これにより、チームの強みや改善点を特定し、戦術や戦略を洗練させることができます。特に、試合中の特定の局面やシチュエーションでのプレーを分析し、選手たちがより効果的なプレーを行うためのトレーニングを提供します。
  5. 心理的なデータの活用
    選手の心理状態やモチベーションを評価するためのデータも重要です。心理的な要因は、パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。心理的なデータを収集し、選手たちがストレスや不安を克服し、最適な状態でプレーできるように支援します。たとえば、メンタルコーチングやストレス管理プログラムを提供することができます。
未来を切り開く!少年野球の指導法革命

少年野球の指導法について、あなたはどのようなビジョンを描きますか?次世代の野球選手を育成し、彼ら彼女らが成功するための革新的なアプローチとはどんなものなのかを私は日々妄想しております。この記事では、未来の少年野球の指導法についての新しいアイデアやトレンドに焦点を当ててみたいと思います。

  1. データ駆動型トレーニング
    技術の進歩により、データ収集と分析が以前よりも簡単になりました。これからの少年野球の指導法では、選手のパフォーマンスを数値化し、個々のニーズに合わせたトレーニングプランを作成することが重要です。データ駆動型トレーニングを取り入れることで、より効果的な成果を得ることができます。(ただし、データや数値に縛られすぎるのもダメだとも思います。)
  2. 技術と心理学の融合
    少年野球の指導は、技術だけでなく心理学にも焦点を当てる必要があります。選手のメンタルトレーニングを強化し、自信を高め、プレッシャーに対処できるようにすることが重要です。技術と心理学を融合させたトレーニングプログラムも最近は注目されており、選手の総合的な成長を促進します。
  3. バラエティ豊かな練習方法
    単調な練習は選手のモチベーションを低下させる可能性があります。そのため、バラエティ豊かな練習方法を取り入れることが重要です。例えば、ゲーム形式の練習やチームビルディング活動を組み込むことで、選手の興味を引き、楽しみながら成長できる環境を提供することが重要です。
  4. 個別指導の重視
    個々の選手の能力やニーズに合わせた個別指導も重要となります。野球には極論、正解の打ち方、投げ方などはなく、一人一人の能力や体力、成長に応じてもベストな方法は変わってくるものです。一人ひとりの選手をしっかりと見て、適切なフィードバックやアドバイスを提供することで、彼らの成長を最大限に引き出していくことが求められます。個別指導を重視することで、選手たちが自信を持ち、より良いパフォーマンスを発揮できるようになります。
  5. ポジティブな環境の構築
    ポジティブな環境の構築も不可欠です。選手たちが楽しみながら学び、失敗を恐れずにチャレンジできるような環境を提供することが重要です。コーチやチームメイトとの良好な関係を築き、協力し合いながら成長することで、選手たちはより強い意欲と自己信頼を身に付けることができます。

これからの少年野球の指導現場においては、単なる技術の伝達だけではなく、選手たちの総合的な成長を促進するための包括的なアプローチがより強く求められてくると感じております。そのため、新しいアイデアやトレンドに積極的に取り組み、次世代の野球選手たちが成功するための基盤を築いていくことが重要となってくるのではないでしょうか。