医療分野での課題とデータ活用

現代においては、平均寿命がますます延びている一方で、健康寿命との乖離が鮮明になってきている。
・この50年間で、65歳時点の平均余命が大幅に延伸(OECD加盟国平均:14.2年→19.9年)
・ただし、65歳時点の平均余命に対し、健康寿命は半分以下(OECD加盟国平均:女性9.8年、男性9.7年)

これらのギャップの解消、課題解決に向けては、ヘルスケアデータをより詳細に分析し、最適な健康活動を送れるような新たな取り組みに繋げていく必要があると考える。

そのためにはやはり、
医療機関ごとに分断されている患者情報(医療データ、健康データ、活動ログ等)を関係者間で共有し、患者一人ひとりに寄り添った最適な医療の提供の実現が必須と考える。

また、新薬開発には10年の開発期間と1000億円以上の開発費を要し、そのうえ成功率は2~3万分の1と言われており、このため製薬会社等の前向きな取り組みが難しくなり、新薬開発が遅れている現状がある。これらの課題に対しては、
・研究プロセスの自動化
・AIなどを活用し、研究アイデアの創出や研究のスピードアップ
・研究データ、試験データの共通管理、情報交換
・在庫管理
・シミュレーションモデルの構築(データサイエンティストの育成、活用)
などに向けた一層の取り組みが必要となる。

超高齢社会が到来し、健康や寿命に関する様々な要望やリスクが起きる中で、この医療分野においても様々なデータとテクノロジーを最大限に活用する取り組みが必要となっている。

限りある時間の使い方

限りある時間の使い方を購読し、意識したポイントを以下に記載する。

・人生80歳まで生きるとしたとして、人生はたったの4000週間しかない。
 →○○歳の私はあと○○○○週間しか残ってない、、、
  (我々はみんなもうすぐ死ぬ byトマス・ネーブル)
・そうだとすると残りの時間をどう使うかが非常に重要となる(=人生とは時間の使い方そのものといえる)
・世間は未知のことで溢れているのに目の前のつならないタスクをこなすだけでは非常にもったいない。
・昔と比べ、現代はより豊かで便利な生活になっているはずなのに、実際は誰も時間が増えて余裕が生まれたとは感じていない。むしろ以前より生活が加速したせいでみんなイライラしてしまっているように思える。郵便が届くのに3日待てても、ウェブサイトの表示に10秒待たされるのは我慢が出来ない。
・人生というのは、もっと楽しく、もっとリアルで、もっと意味があるはずだ!
 (もっと深い時間を生きなければならない)
・自分には限界があるという事実を受けいれれば、人生はもっと生産的で楽しいものになる。
・「何もかもを一人でやるのは不可能である」と認めること
  →何に集中し、何をやらないかを選択する。
・仕事の量は、知用可能な時間をすべて満たすまで膨張する ←「パーキソンの法則」
 →「やるべきこと」の定義が時間があればどんどん広がっていくだけ。
 →どんなに高性能な生産性ツールを導入しても時間は決して余らない(効率性の罠)
・decide(決める)という単語の語源はラテン語のdecidere(何かを切り離す)からきている。