小学生の指導にはオノマトペが有効
巨人軍のスター、いや、野球会のスーパースターである長嶋茂雄さん。
長嶋さんが自身の天性の感覚を周りに伝えるときに使っていた言葉が、「シュッと振る」「スパっと」「パーンと」などのオノマトペという擬声語です。
長嶋さんの場合、「ボールがギューッときたら、ググっとなった時にウンッと溜めてパッと打つ」など常人だと理解不能なレベルの域のオノマトペを使い分けてましたが、不思議なことに松井秀喜選手などには伝わっていたそうです。(TVでは何を言ってるのか理解できかったなど面白おかしく話をしていたりしますが、本人と会話した際に言ってたのが、実際には細かなイメージ含めてしっかり伝わっていたそうです。)
実際オノマトペを使うことで会話に臨場感を生み出せたり、イメージを相手に具体的に伝えたりする速効性(タイムパフォーマンス)の効果が期待できます。
小学生への指導で「右足股関節に体重を残して、球が来たら左足に体重移動をしながら最短距離で打つ」と指導しても全く伝わりません。それよりも、「右足にぐっと力を溜めて、ボールが来たらオリャーとボールを一気に叩く」と伝えた方が伝わります。
日常でも子供に「やっちゃだめ」と何回注意してもやめなかったのに「それやると鬼がワーッと来るよ」とか、「早く寝なさい」と言っても聞かないのに、「オバケがヴワーって来るよ~」とオノマトペを含めて臨場感を出して伝えると怖くなって言うことを聞くということがよくあります。
大人たち、ビジネスの場においてもオノマトペは有効で、「パッと終わらせてほしい」「ワクワクする」「ドキドキする」「イライラする」などの感情を伝える言葉や、「歯がズキズキする」「頭がガンガンする」「雨がザーザー降ってる」などの状態や程度を伝えるオノマトペも公式なビジネスの場でも一瞬で具体的に情報を伝えられるというメリットより当たり前のように使われています。
コミュニケーションのプロは、話を楽しくする、話に臨場感を持たせる、具体的にイメージを伝えるなどの手法としてこのオノマトペを有効に使っています。(人気のお笑い芸人などは必ずと言っていいほどこのオノマトペを会話の中に混ぜながら話していたりしませんか。)
皆さんも上手にオノマトペを活用して「体温」を含めた会話をしてみましょう!
きっと人気者になれるはずです☆