子供に備わる「回遊性」を活かす-飽きることは、成長の妨げではない-

子どもに何かを続けてもらうために、まず大切なのは「飽きさせない工夫」です。

子どもは、一つのことに長時間集中し続けるのが得意ではありません。特に未就学児は、自分の興味を引かないことにはすぐ飽きてしまいます。お父さんがキャッチボールに誘っても、わずか1〜2分で砂遊びを始めてしまう――そんな光景も珍しくないでしょう。

しかし、これは決して悪いことではありません。子どもには、興味のあるものを次々と巡りながら楽しむ「回遊性」があります。この特性を理解し、遊びながら自然に体を動かせる環境をつくることが大切です。

たとえば、日本野球科学研究会が未就学児や小学生向けの野球教室を開催した際、外野に遊びながら体を動かせるスペースを設けました。そこでは、子どもの回遊性を活かすため、さまざまな動きを一周のコースに取り入れていました。

バットをおでこにつけて回る「ぐるぐるバット」、前転、ケン・ケン・パ、後ろ向き走り、トランポリンジャンプ。短い時間で次々と種目が変わるため、子どもたちは飽きることなく、夢中でコースを回ります。

たとえば、ケン・ケン・パだけを長く続けるのは大変です。しかし、次の遊びが待っている環境なら、子どもは楽しみながら取り組めます。種目から種目へ自然に走って移動するため、結果として運動量も確保できます。