令和の指導者の在り方とは

私の子供のころ(昭和)はコーチや監督から指示、指導されることは絶対である(=実施しなければならない)という時代だったと思う。
「膝を曲げて構えろ」「上からボールをたたけ」「正面で捕れ」
例え、その指示の意味が理解できなくとも言われたことが正解であり、従わなければいけないと何の疑問もなく思っていたように思う。(指示の意味を理解しようとしなかったこと、考えようとしなかったことを今は後悔。。)

ただ、令和の現在においては私たちが子供の頃とは環境が大きく異なっている
いつでもどこでも、数分あれば世界のトッププロの思考や練習方法が簡単に手に入る時代となった。
我々アマチュアの指導者の言っていることより、会ったこともないトッププロの言っていることを子供たちは簡単に信用して取り組む。(実績もあり有名でもある人たちの言うことを信じるというのはしょうがない、というか正しいとも思う。私もyoutubeでよく学んでいる)

では、我々アマチュアの現場指導者に出来ることは何だろうかといつも考える。
たしかに情報が簡単にたくさん入るようになり、色んな練習法や考え方が手に入るようになったが、
逆に情報を多すぎる状況となり、なんでもかんでも子供たちは信じて取り入れてしまっていたりする。
また、同じトッププロでも全く逆の理論や発想を持っていたりもするので、何が正解なのか子供たちは
迷う、戸惑ったりしている。
そんなときに我々現場の指導者が正しい方向に導いてあげるのが必要であり大きな役目であると考える。
おそらく、野球に正解はない。前足に体重移動させて打つ、軸足に体重を残して打つ、ダウンスイング、レベルスイング、アッパースイング、前で打つ、引きつけて打つ、肘から投げる、肩から投げる、etc、、、結果が全てで結果が出ている人たちがいる以上、どれも正解だと思う。
ただし、その子自身の体格や身体能力、発育状況、目指すべき選手像、その他特徴などによって現在時点でベターな選択肢というのはあるように思う。
それを選手と会話し、寄り添い、お互い納得しながら選択し一歩一歩前進していく、そんな指導が現在においては求められているのではないかと思う。


おそらくビジネスの世界においても同じで、課題を解決するソリューション(≒正解)はたくさんあるが、どれが最適か分からず悩んでいるというお客様が今後ますます増えてくるように思う。
そんな時に、お客様と寄り添える営業やコンサルティング、プロンプトエンジニア(AI活用のアドバイザー)、アテンダーというような役目を持つ人材が今後更に必要とされ、活躍していくのだと思う。