身長とパフォーマンスの関係性-小学生の成長を、いまだけで判断しないために-
150センチ以上になればパフォーマンスが上がる
「背が高い子は、やはり目立つ」――少年野球の現場では、そんな場面をよく目にします。
小学生は、身長とパフォーマンスに一定の相関が見られる傾向があります。発育・発達が早い選手ほど、バットを強く振る力やボールを遠くへ投げる力が備わりやすく、打撃でも投球でも存在感を発揮しやすいためです。
特に球速は、身長が150cmを超えるあたりから大きく伸びる傾向があります。一方で興味深いのは、制球力では130cm台の選手が高い数値を残したことです。ボールを狙った場所へ投げる能力は、身長だけでは測れません。
体が小さい選手が大きな選手に対抗するためには、コントロールを磨くことが大きな武器になるでしょう。
ただし、「体が小さいから」といって、バントやゴロ打ち、置きにいく投球ばかりを練習するのは注意が必要です。成長して体が大きくなったときに、思い切りバットを振る力や、強いボールを投げる感覚が身についていない可能性があるからです。
だからこそ指導者には、現在の体格や結果だけで選手を評価せず、数年後の成長まで見据えた指導が求められます。今できることを伸ばしながら、将来の可能性を狭めない。その視点こそが、子どもたちの成長を後押しするのです。
